M3中戦車リー
皆さん、お疲れ様です。
アヒルノヒカリの模型工廠へようこそ。
今回はM3中戦車リーを紹介いたします。
アニメで登場したので、突然有名な戦車になりましたね。
小学生の頃タミヤのカタログを見て、なんだこれ変な戦車〜〜と思ったのを覚えています。
特徴はなんと言っても車体に載っている75mm砲です。
やっつけで造った感がすごいです。
見にくいですが、砲塔に3丁の機関銃を載せています。
こんなに積んで・・・・いつどうやって使うつもりだったのでしょうね。(笑)
付属の戦車長が・・・・
ジョン・トラボルタに見えて仕方がありません。(笑)
塗装
車体一度目 クレオスオリーブドラブ2
車体二度目 クレオスオリーブドラブ2:タミヤダークイエロー=10:1
アヒルノヒカリのひとりごと
レンドリースによるイギリスへの支援、そして参戦の機会を窺っていた合衆国。
ドイツ機甲師団の電撃戦を目の当たりにし、既存のM2中戦車では全く歯が立たないと75mm砲搭載の中戦車開発を計画します。
しかし、当時のアメリカは75mm砲を搭載可能な大型砲塔とターレットリングを設計するには経験不足であるとのアドナ・チャーフィー大将の指摘により、習作を兼ねて既存の技術で作れる繋ぎの戦車を開発します。
それがこのM3中戦車です。
1941年から1942年の一年間でこの繋ぎ戦車を6258両生産し、その後75mm砲回転砲塔を持つ本命M4中戦車シャーマンにバトンタッチとなりました。
無理のない戦車開発と後継の本命戦車にスパッと生産ラインを切り替える辺りにアメリカらしい思い切りの良さが窺い知れます。
繋ぎ戦車を6000両以上生産するところにも強大な国力を感じ取れますね。
古臭い力不足の戦車ですが、イギリス軍に供与されアフリカ戦戦で奮闘します。
信頼性に欠けるイギリス戦車に代わってロンメルの猛攻を耐え凌ぎ、エル・アラメイン反撃の立役者となるのです。
そしてこの戦車で経験を積んだアメリカ軍が開発したM4中戦車が以後の米英主力戦車になるわけですから、連合軍の影の功労車と呼んで良いでしょう。
ブサカワですが、素晴らしい戦車です。